岩本雄次さんの隣人祭り

桜を愛でる隣人祭り

2009年4月2日

早春の新宿御苑に同じ建物を共有利用する皆さんが集い、桜の木の下で愉しく桜をみながらブランチを共に致しました。
初参加の方も10人近くおり、少々花曇りの寒い日でしたが、ちらほらと咲き始めた桜を眺めながらの開催となりました。
寒の戻りの影響で、開花が遅れ気味のソメイヨシノではありましたが3分咲き程の枝振りを眺めながら「粋で不景気を吹き飛ばせ!」と、20人を上回る年代も性別も様々な皆さんと愉しき宴をおこないました。

さて、当マンションの特徴・特性につきまして少々お話ししたいと思います。
24年前に御苑を見渡せるロケーションという特性を生かしてできあがったマンションは当時、住居専用マンションとして販売・賃貸がなされました。
しかし、現実にはオーナーが既にチェンジしてしまったりオフィースとしての利便性などから急速に住居専用から複合型マンションという多様性問題に直面しています。
オフィス利用が総戸数の半分以上を占める現在、所有者の方も東京を離れ全国に散ってしまっています。
そんな都会型のマンションとして今、直面している問題点は数々あります。

  • 居住者と通勤してくる利用者とのあいだを、どう取り持って行くか?
  • 震災などの災害発生時にマンション利用者同士がどんな協力がしあえるか?
  • 災害発生の初期段階でマンションとしてどんなモノが必要になりどんなことが出来るのか?
  • 管理人さんは常駐しているが不在時の防犯、自治はどうすることが最善なのか?
  • 一人住まいの高齢者の人と、どのようにして交流を図って行くのか?

そんな数々の問題点を抱えながら、マンションの理事長に就任して早3年が過ぎようとしていた昨年、お隣のNPO法人を主催するご夫婦から相談を受けました。
「雑誌の企画でこんな事やるのだけれども、ウチのマンションでも参加してみませんか?」
そうなのです、其の企画こそが昨年開催された第一回の「隣人祭り」だったのです。
迷うことなく、コレにかけてみようと決意して参加を申し込み、理事会にも報告。
晴れて、隣人祭り日本支部主催の初の祭りに参加と相成ったわけです!!

前々回は自転車置き場の問題が提起されて、前々から懸案になっていた置き場問題を早急に解決することが出来ました。
そして、今回はもう少し踏み込んで震災発生時、帰宅困難者と住人に対する緊急食事の備蓄に関する話題が出てきました!!
昨年、大規模修繕を行った折りに地下に設置された小部屋を防災備蓄倉庫に出来ないか??
また、最低限の食事としてカップラーメン等を提供できないか??
賞味期限がやばくなってきたら隣人祭りで皆で食べたらよいのではないか・・・。

本当に素晴らしいことだと思います。
マンションの管理組合はあくまでも所有者がの代表が集まって会議を行うモノですが、やはり日々使用している人々から、直接的な問題が提議され始めました!!
これぞ「隣人祭り」の真髄であり重要なことだと思います。
先に挙げたような問題は一足飛びに万能解決策が出る!!というようなヒーロー者や水戸黄門のエンディングのような展開は望むべくもなく、マンションを共有利用する人達が共通に認識しながら問題解決のために一緒に考える。
大変地味な作業ではありますが、暗い部屋で会議やっていてもなかなか進展しないし、字面にすると堅すぎていけません。
しかしながら芝生の上にゴザを敷き、早春の桜を眺めながらの話し合いはとても健康的で建設的で何よりも気分がよいものです。

ペリファンさんが始めたきっかけは、独居老人の孤独死を無くしたい!!

都会生活とは切っても切れない「高層住宅」「マンション」は縦に風がなかなか通りにくい構造物ですが、これからも「隣人祭り」を通して、縦方向にも横方向にも意思疎通の風が吹き抜けるようなマンションにしたいと思っています。
ご参加いただきました皆様、おいしい料理の差し入れ等々本当に有難う御座いました!
また、当日場所取りや進行にご協力いただいた隣人祭り日本支部事務局の皆様に心から感謝申し上げます!!

尚、当日の模様は4月にNHKの『特報首都圏』にて放映される予定です。
始めは大きかった輪が盛り上がるにつれてぎゅっと縮んで来る、人との関わりが密接になってゆく様子を是非ご覧いただければと思います!!

新宿在住 隣人祭り日本支部コンシェルジュ 岩本拝

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