南谷桂子さんの隣人祭り

[仏]ニュイ・ブランシュ!

2008年10月7日

“ニュイ・ブランシュ!”、その名も徹夜という名のフェスタ、パリっ子たちもちょっと寝不足?

10月4〜5日、今年で7回目を迎える「ニュイ・ブランシュ」。パリのドラノエ市長の鳴り物入りで始まったこのイベントも、今では100万人近い人たちが参加するフェスタへ。今年はカルチエ財団現代美術館のディレクター、エルヴェ・シャンデスさんをADに迎えて「駅」をテーマに1駅=1アーチストがパフォーマンスを。なかでもモンパルナス駅は、隣接する高さ210mのモンパルナス・タワービルを光と音ですっぽりと覆ってしまおうと日本人アーチストのイケダ・リョウジさんはまさにイリュージョニスト! 煌々とライティングされた東駅では“ボリウッド”ことインドの映画監督シャアッド・アリさんが本番よろしくダンサーたちを前にクランクイン。目玉は何といってもサンジェルマンデプレ駅に隣接するサンジェルマン教会でのパティ・スミスだ。彼女の歌声で教会の中は熱気ムンムン。こんな贅沢なパフォーマンスがパリ中、夜を徹して繰り広げられるなんて! しかも全部タダ。誰もが参加できる。バスもメトロもこの晩だけは眠らない。まるで夢のような祭典だ。

これをオーガナイズするのはパリ市の文化政策長のクリストフ・ジラールさん。かつてイヴ・サンローランのマネージャーとして日本にも住んでいた経験がある大の日本通。「“ニュイ・ド・パルタージュ”——まさに一夜をみんなで過ごして楽しいひと時を共有しましょう!」。そんなメッセージは“エスプリ・ド・パルタージュ”の精神につながるもの。『隣人祭り』よろしく、パリは人と人が出会って集えるチャンスがいっぱい。そんな徹底したポリシーでパリ市は“無関心追放”と戦っている。

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