南谷桂子さんの隣人祭り

[仏]お隣さんからお隣さんへ

2009年3月10日

3月8日の“国際婦人デー”にちなんでパリ市6区の区役所では女性を対象にした「隣人祭り」が開催された。

いつまでも美しくありたいと願うのは世界中の女性たちの永遠の願望。

「口紅」をテーマにした今回のこの催しはフランスの有名なコスメティックメーカーBOURJOISがスポンサーになって、会場を訪れた女性たちひとりひとりにお化粧をしてあげるというもの。

輝くばかりに美しくなった彼女たちは会場で楽しげにおしゃべり。
隣の部屋に設えられた即席スタジオではプロのカメラマンがポートレートを撮ってくれるというおまけ付き。

こちらはプリンターメーカーのエプソンがプロモーションのために無料サービスでやってくれる。真剣な表情でカメラの前でポーズをとるフランソワーズさん、出来上がった特大の写真をしげしげと眺めながら「私って案外まだまだいけるわね!」と満更でもなさそう。

これを企画したのは30年近くもこの地区に住むエディットさん。地域の活性化をはかろうと昨年「De VOISIN @ VOISIN」(“お隣さんからお隣さんへ”といった意味)というNPOを立ち上げた。

毎月3回ぐらいの頻度で市役所や公民館を利用して各種のイベントを企画している。「国際婦人デーということもあって女性を対象にしたイベントが考えられないものか。 口紅をテーマにしたのも女性にとって外見はとても大切。一度、病気で入院している人たちにメークをしてあげたら顔色がパッと明るくなって、それだけでも気持ちが癒されたのです。思わずこれだ!と思いました。ほら見てごらんなさい。彼女たちのウキウキした表情を。こんなちょっとしたことだけで彼女たちはとてもハッピーになれるんです。」

これもまた形を変えた隣人祭りだ。

音楽会を催したり本の朗読会をやったり、或いはガレット・デ・ロアを試食するお茶会といったように誰でもが気軽にぶらっと参加できるイベントを考えているとエディットさんは言う。 「ひとりでも多くの人たちに参加してもらうにはあまり敷居の高くないイベントが必要です。それでなくてさえ引きこもりの人たちは外出するのが億劫。あまりにも懲りすぎる演出ではかえって逆効果です。程よい緩さが大事ですね。」

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